ヒハツはコショウの一種で、ピパーチ、島胡椒とも呼ばれています。 ヒハツに含まれるピペリンには血管を丈夫にして、体を温める効果が期待できます。コショウと同じように使用でき、日常生活にも取り入れやすいスパイスですが、副作用が気になっている人も多いのではないでしょうか。 「薬の服用中や、妊娠中に摂っても大丈夫？」 「1日あたりの適切な摂取量は？」 このようなお悩みがある人向けに、この記事ではヒハツの副作用について解説します。

• 効果、副作用
• 1日の適切な摂取量
• ヒハツの摂り方

これらについて解説しているので、ぜひ最後までお読みいただき、日常に美味しく安全にヒハツを取り入れてみてください。

ヒハツに副作用はあるのか？

ヒハツに含まれるピペリンという成分には、血流を改善し体を温める効果が期待できます。 冷え性改善のために日常的に摂取したいと考える人も多いかもしれませんが、副作用が心配ですよね。 基本的に、ヒハツは1日の適正量を超えて過剰摂取しなければ問題ありませんが、摂りすぎると副作用が出る可能性があります。 過剰に摂取するとどのような副作用が起きるのか、最適な摂取量はどれくらいかについて解説します。

ヒハツの摂りすぎによる副作用とは？

ヒハツを摂りすぎると胃腸に負担がかかってしまい、以下のような副作用が起きる可能性があります。

• 胃痛
• 吐き気
• 下痢

また、ヒハツに含まれるピペリンには、血管を広げて血流を良くするはたらきがあります。これにより血圧が下がりやすくなるので、もともと血圧が低い人は注意が必要です。 ピペリンには薬の吸収を阻害するはたらきもあるので、飲んでいる薬の効果が薄まってしまう可能性があります。薬を服用している場合は、ヒハツの摂取を控えるか、医師に相談してみることをおすすめします。 上記のような副作用が起きる可能性があるので、妊娠中の場合はヒハツの摂取を控える方が無難です。

ヒハツの最適な摂取量

ヒハツの1日あたりの最適な摂取量は、どれくらいなのでしょうか。 一般的には、1日あたり1g、小さじ半分程度とされています。ヒハツを大量に摂取すれば効果が高まるというわけではないので、上限を超えないように摂取しましょう。 毎日摂取しても基本的には大丈夫ですが、気になるようであれば週2〜3回程度の頻度で摂取するのがおすすめです。 ピペリンをサプリで摂取する場合も、目安量を守って服用しましょう。

ヒハツの効果について

ヒハツには、血管を丈夫にして血流を良くする効果があるとされています。血流が良くなった結果、体が温まり、冷え性や高血圧への効果が期待できます。 冬の時期は特に、体が冷えることで生じる、さまざまなつらい症状がありますよね。ヒハツは、冷えが気になる人におすすめしたい香辛料です。 ヒハツを摂取することで期待できる、以下の2つの効果について解説します。

• むくみの軽減
• 冷え対策になる

むくみの軽減

1つ目に期待できる効果は、むくみの軽減です。むくみとは、リンパ系のシステムに何らかの障害が発生することによって、細胞と細胞の間に水たまりができている状態のことです。 最近の研究で、ヒハツに含まれているピぺリンにはリンパ管の形成を促進する効果があることが分かりました。つまり、リンパ機能の低下に起因する脚のむくみを解消することが期待できます。 参照：ピぺリンによる効果

冷え対策になる

2つ目に期待できる効果は、冷え性対策です。 冷え性はさまざまな原因によって引き起こされますが、その一つとして毛細血管内などの血流の低下があげられます。新鮮で温かい血液の循環が悪化することで、内臓や手足は冷えやすくなります。 ヒハツに含まれるピぺリンには、冷えにより低下した血流（末梢血流）を正常に整え、冷えによる末梢（手）の皮膚表面温度の低下を軽減する機能があることが報告されています。冷え性で悩んでいる人はヒハツを摂取してみるのがおすすめです

ヒハツを効果的に摂るには

ヒハツには体を温める効果が期待できるので、なるべく摂取して血流の改善をはかりたいですよね。 ヒハツを摂取する際には、1日の適正量を守りながら、ヒハツの風味を活かして美味しく摂取したいですよね。 ここでは、1日の適切な摂取量と、効果的な摂取方法について解説します。

1日の摂取量

1日の摂取量は、1g（小さじ半分）程度です。 また、摂取する頻度は「毎日摂取しても大丈夫」や「週2〜3回程度が適切」など諸説あります。 適切な摂取量を超えなければ基本的に問題はありませんが、気になるようであれば週2〜3日程度の頻度から始めて、様子を見ながらヒハツを摂取しましょう。

料理に入れる

ヒハツにはコショウのような味があるので、そのまま食べるよりも料理に入れるほうが摂取しやすいです。沖縄では、料理やお菓子の香りづけ、隠し味として親しまれています。 料理以外にも、飲み物に入れたりお菓子作りに使うのもおすすめです。ヒハツはシナモンとオールスパイスを合わせたような香りに加え、ほんのりと甘みがあるので、甘いものにも合わせやすいのが特徴です。

ヒハツの効果的な摂り方2選

ヒハツを効果的に摂取するには、具体的にどのような方法があるのでしょうか。 ここでは、ヒハツを日常に取り入れるための、2つの方法をご紹介します。

• コショウの代わりに使う
• お茶や紅茶に入れる

1．コショウの代わりに使う

ヒハツの効果的な摂り方1つ目は、コショウの代わりに料理やお菓子に使う方法です。 ヒハツはクセのない味なので、コショウの代用としていろいろな料理に使えます。ピリッとした辛味はありますが、コショウより刺激が弱めなのが特徴です。 肉料理や魚料理の仕上げに、サラダやスープの香りづけにと、ヒハツの用途はさまざまです。中華料理やエスニック料理に合うのはもちろんのこと、パスタのような洋食にも合います。 ＜ヒハツを使った料理の例＞

• チャーハン
• 麻婆豆腐
• ゴーヤーチャンプルー
• スープ
• カレー

クックパッドより、ヒハツを使った料理のレシピを紹介します。 鶏肉のヒハツ塩麹焼き 鶏肉を塩麹とヒハツで味付けして、フライパンで焼くレシピです。調理法が簡単で、塩麹の旨みとヒハツの香りを楽しめます。 パクチーと海老のガーリック炒飯 パクチーの香りでエスニック気分が味わえる、チャーハンのレシピです。ヒハツを隠し味に加えることで、さわやかな風味を楽しめます。

2．お茶や紅茶に入れる

2つ目は、お茶や紅茶などの飲み物に入れる方法です。 ヒハツにはシナモンのような香りがあるので、お茶や紅茶に入れても楽しめます。 ミルクティーに入れてチャイのような味わいにしたり、カフェオレに入れて楽しんだりすることができます。 クックパッドには、お茶やコーヒーにヒハツを入れるレシピが紹介されています。 冷え対策！コーヒー紅茶スープにヒハツ♬ いつものお茶にヒハツを一振り足して、一味違った風味を楽しんでみてはいかがでしょうか。

まとめ

ヒハツには、血流を改善して内臓や体を温める効果があるとされています。適切な量を守って摂取すれば基本的に問題はありませんが、過剰摂取すると副作用が出ることがあるので、注意が必要です。 ＜ヒハツに期待できる効果＞

• 血流の改善
• むくみの軽減
• 冷え対策

＜ヒハツの過剰摂取で起こりうる副作用＞

• 胃痛
• 吐き気
• 下痢
• 低血圧
• 薬の効きすぎ

上記のような副作用を防ぐためにも、ヒハツは1日1g（小さじ半分）までを目安に摂取しましょう。ヒハツはコショウの代わりに使うことができ、シナモンのような風味があるので、料理や飲み物に入れることで美味しく摂取できます。 これを機に、日常的にできる冷え対策として、ヒハツを取り入れてみてはいかがでしょうか。

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